インドで学校選びに不安な日本人移住者の皆様へ
インドでの学校探し、お疲れ様です。本当に選択肢が多くて、どこから手をつけていいか迷ってしまいますよね。このナビは、まさに「こんな情報があったらいいのにな」という想いで、私が個人的に集めた情報をノートにまとめるような気持ちで書いています。
インドでは、情報が常に流動的です。去年はこうだったから今年も同じ、ということがあまりないのも、このお国柄ならではかもしれません。このため、掲載している情報はあくまで学校探しのヒントとして活用いただき、必ずご自身で学校の公式サイトや説明会などから最新の一次情報を確認することを強くお勧めします。
皆さんが抱えている不安を少しでも軽くし、学校探しのヒントになれば嬉しいです。お子さんにぴったりの学校を見つけましょう。
デリーグルガオン地域にある学校の種類と特徴
デリーグルガオン地域には、お子様の個性やご家庭の教育方針に合わせて選べる多様な学校が存在します。主に、学校内で使用される言語や採用されている授業カリキュラムによって、その特徴は大きく異なります。

学年対応表
学校より、それぞれ異なる学年システムを採用している場合があります。お子様の現在の日本の学年と、各学校の学年がどのように対応しているか、一般的な目安を以下の表にまとめました。
インドでは一般的に、日本の小学生年齢よりも早く初等教育が始まる傾向があります。また、留年制度がある学校もあり、特にインドのインターナショナルスクールでは、厳密な「何歳から何年生」という対応がない場合もあります。
この表はあくまで一般的な対応を示すものであり、学校によっては入学時の年齢や過去の学歴に応じて調整される場合があります。詳細な情報については、必ず各学校の入学担当部署にご確認ください。
| 年齢(目安) | 日本の教育課程 | AES | TBS | 私立インター校(IB*1の場合) | インド系私立インター校(例: (CBSE*6/ICSE*7) |
| 4-5歳 | 年少-年長 | Pre-K / Kindergarten | Nursery / Reception | PYP Early Years / KG | Nursery / KG |
| 6歳 | 小1 | Grade 1 | Year 2 | PYP Grade 1 | Grade 1 |
| 7歳 | 小2 | Grade 2 | Year 3 | PYP Grade 2 | Grade 2 |
| 8歳 | 小3 | Grade 3 | Year 4 | PYP Grade 3 | Grade 3 |
| 9歳 | 小4 | Grade 4 | Year 5 | PYP Grade 4 | Grade 4 |
| 10歳 | 小5 | Grade 5 | Year 6 | PYP Grade 5 | Grade 5 |
| 11歳 | 小6 | Grade 6 | Year 7 | MYP Grade 6 | Grade 6 |
| 12歳 | 中1 | Grade 7 | Year 8 | MYP Grade 7 | Grade 7 |
| 13歳 | 中2 | Grade 8 | Year 9 | MYP Grade 8 | Grade 8 |
| 14歳 | 中3 | Grade 9 | Year 10 (IGCSE*3/GCSE*4開始) | MYP Grade 9 | Grade 9 (CBSE*6/ICSE*7) |
| 15歳 | 高1★ | Grade 10 | Year 11 (IGCSE*3/GCSE*4終了) | MYP Grade 10 | Grade 10 (CBSE*6/ICSE*7) |
| 16歳 | 高2★ | Grade 11 (IB*1/AP*2開始) | Year 12 (A-Level*5/IB*1開始) | DP Year 2 / Grade 12 | Grade 11 |
| 17歳 | 高3★ | Grade 12 (IB*1/AP*2修了) | Year 13 (A-Level*5/IB*1修了) | DP Year 2 / Grade 12 | Grade 12 |
カリキュラム用語
学年対応表に記載されているカリキュラムについての主な用語は以下の通りです。
- IB*1 (International Baccalaureate): 国際バカロレアの略。国際的な視野を育むことを目的とした教育プログラムで、PYP (初等教育課程)、MYP (中等教育課程)、DP (ディプロマプログラム/高校課程) があります。特にDPは世界中の大学で入学資格として認められています。
- AP*2 (Advanced Placement): 主にアメリカの大学進学を目指す高校生向けのプログラム。大学レベルの科目を高校で履修し、試験に合格することで、大学の単位として認められたり、入学選考で有利になったりします。
- IGCSE*3 (International General Certificate of Secondary Education): イギリス式のカリキュラムで、中等教育修了時に取得する国際的な資格です。高校課程に進む前の基礎を築くプログラムで、多くの科目から選択して履修します。
- GCSE*4 (General Certificate of Secondary Education): IGCSEと同様にイギリスの中等教育修了資格ですが、主にイギリス国内の学校で採用されています。IGCSEと内容は似ています。
- A-Level*5 (Advanced Level): イギリス式のカリキュラムで、主に高校最終2年間(Year 12, Year 13)で履修する高等教育資格です。特定の専門科目を深く学び、イギリスをはじめとする多くの国の大学進学に利用されます。
- CBSE*6 (Central Board of Secondary Education): インド中央中等教育委員会が提供するインドの国家カリキュラムです。インド国内で最も広く採用されており、主にインド国内の大学進学を目指す生徒向けに設計されています。理数系に強く、競争的な学習環境が特徴です。
- ICSE*7 (Indian Certificate of Secondary Education): インド学校卒業証書試験評議会が提供する、もう一つのインドの国家カリキュラムです。CBSEと比較して、より幅広い分野をバランス良く学び、実践的・応用的な学習を重視する傾向があります。
カリキュラムと教育理念
インドのインターナショナルスクールで採用されている主要なカリキュラム(IB、ケンブリッジ国際、CBSE、ICSE)は、それぞれ異なる教育哲学と特徴を持ちます。ここでは、日本の教育システムとの関連性も考慮し比較したいと思います。
お子様の学習スタイルや将来の目標に最適な教育環境を見つけるため、各カリキュラムの主な違いを比較テーブルでご紹介します。
| 特徴 | 国際バカロレア (IB) | ケンブリッジ国際 (Cambridge) | CBSE (インド中央) | ICSE (インド評議会) |
| 基盤国/主体 | スイス(国際機関) | イギリス | インド(国家レベル) | インド(国家レベル) |
| 教育哲学 | 探求型、全人教育、国際的視野、批判的思考 | 科目専門性重視、知識の定着、論理的思考 | 理数系重視、競争的、試験での高得点 | 幅広いバランス、実践的、応用力、批判的思考 |
| 学年構造 | PYP, MYP, DP, CPの一貫プログラム | Primary, Lower Secondary, IGCSE, AS/A Level | Class 1-12(Primary, Secondary, Higher Secondary) | Class 1-12(Primary, Secondary, Higher Secondary) |
| 主な評価 | 内部評価+外部試験、論文、プロジェクトなど多角的 | 主に外部の統一試験(筆記中心) | 主に10年生・12年生の全国統一Board Exam | 主に10年生・12年生の全国統一Board Exam |
| 大学進学 | 世界中の大学(欧米トップ大学に強い) | 英国の大学に特に強い、世界中で認知 | インド国内の大学に強い、STEM系に有利 | インド国内・海外の大学、幅広い分野に対応 |
| 日本の教育との主な違い | ・探求型学習の徹底 ・教科横断的な学び ・多角的な評価 | ・科目選択の専門化 ・試験での厳格な評価 ・英国式教育の継承 | ・理数系特化の傾向 ・競争の激しさ ・国内大学への焦点 | ・より幅広い科目選択 ・実践的学習の重視 ・高レベルの英語教育 |
| 向いている生徒 | 探求心旺盛、幅広い関心、批判的思考が得意、時間管理能力が高い | 特定科目への深い興味、試験対策が得意、専門分野への進学希望 | 理数系に強い、競争に耐えられる、国内大学志望 | バランスの取れた学習、英語力向上、幅広い分野に関心 |
学費と費用
入学金、授業料、その他の費用について、各学校の支払い通貨で表示した比較テーブルです。為替レートの変動による影響を避けるため、原貨幣での表示となります。
【重要事項】以下記載の費用はあくまで2025年の目安です。学年、年度、各学校の最新の料金体系、追加で利用するサービス(スクールバス、ランチ、EAL/SENサポートなど)によって大きく変動します。必ず各学校の公式ウェブサイトで最新の正確な料金情報をご確認いただくか、直接お問い合わせください。
INR=インドルピー
USD=アメリカドル
| 費用項目 | デリー日本人学校 (INR) | AES (USD) | TBS (INR) | 私立インターナショナルスクール (INR) | インド系私立学校 (INR) |
| 初回費用 | 入学金: INR 200,000 | 入学申込料: USD 800登録料: USD 10,000〜16,500 (学年による) | 登録料: INR 20,000入学金: INR 133,000開発費: INR 575,000 (Year 12&13は減額) | 数千ルピー〜数十万ルピー | 数千ルピー〜INR 75,000程度 |
| 年間授業料 | INR 300,000〜372,000 | USD 22,050〜38,155 (学年による) | INR 93,192〜1,442,200 (学年による、下位学年が安価) | INR 600,000〜2,000,000以上 | INR 80,000〜500,000程度 (有名校はさらに高額) |
| スクールバス利用料(年間) | INR 200,000〜290,000 | USD 2,000〜3,450 (距離による) | ルートにより固定料金 (Year 2以上で利用可能) | 学校による (提供される場合が多い) | 学校による (提供される場合が多い) |
| ランチ代(年間) | 弁当持参 | USD 875〜975 (学年による、選択制) | INR 88,200 (月額INR 7,350) | 学校による (提供される場合が多い) | 学校による (提供される場合が多い) |
| その他費用 | 教材費、施設維持費など | EALサポート費: USD 2,800 (年間)IB/AP試験費用、課外活動費、ESP (USD 26,350)など | セキュリティデポジット (返金可能): INR 228,000〜ソサイエティ費: INR 5,000 (年間、家族単位)EALサポート費: 1学期あたりINR 20,000 | 施設維持費/開発費、ユニフォーム、教材、課外活動費、試験費用、デポジットなど | 試験費用(ボード試験)、年間費用、開発費、ユニフォーム代、書籍代、課外活動費など |