今回お話を伺ったのは、Kunskapsskolan International School (グルガオン・Sector 70)にお子様を通わせていた保護者の方です。すでに日本へ帰国されており、インタビューでは、Kunskapsskolanでの経験が帰国後の日本の学校生活にどのように活かされているかについても伺うことができました。
【学校の所在地に関する注記】グルガオンには Kunskapsskolan が2校(Sector 70校とDLF Phase 1校)ありますが、両校はカリキュラム、学費、学校規模が異なります。本インタビューはSector 70校に関する情報としてご覧ください。
お子様の在籍時の状況:入学時は第一子G2、第二子G1、 在籍期間は4年6ヶ月
I. Kunskapsskolan International Schoolでの学校生活について
Q1:学校を選ばれた決め手は何でしたか?
同僚のお子さんが通っており、信頼できる情報があったことと、他校と比較して学費が安価だったことが決め手でした。
インターナショナルスクールではありますが、在籍する生徒のほとんどはインド人です。そのため日本人生徒が少なく、必然的に英語を使う環境に身を置くことができました。結果として、英語への適応が早まり、語学習得もスムーズに進んだと感じています。
️Q2:学校の独自の学習スタイル(Personalized Education/KED Programなど)について、実際にお子様が体験されてみて、特に良かった点や、戸惑われた点はありましたか?
良かったと感じている点は、本人が選択できる科目(スポーツor芸術系)が、毎日必ず1コマ含まれていることです。子どもにとって「自分の好きな授業がある」というのは、学校へ行く大きな楽しみになっているように感じます。
また、その授業を通して他校との練習試合やコンクールへの出場など、実践の機会も多く与えられており、挑戦する意欲や達成感につながっていると思います。
本人が選択できる科目の例としては、以下のようなものがあります。
ビジュアルアート、ミュージック、ダンス、手芸、ロボティクス、ホームエコノミクス、中国語、サッカー、バスケ、クリケット、テニス、卓球、ジムナスティック、バトミントン、水泳、射撃
宿題はそれぞれのレベルに合わせて出されるため、過度に難しい内容ではなく、ほとんどを学校の自習時間内で終わらせることができていました。その分、自宅では日本の勉強に時間を充てることができて助かりました。
Q3:学校での英語教育(EALサポート含む)について、ご満足度はいかがでしたか?
英語サポートは、外国籍の生徒が少ないため公式には設けられていませんが、学校側との相談次第で、無償の補講クラスや授業内でのサポート、柔軟に対応していただけることがありました。ただし、これらのサポートはあくまで限定的なもののため家庭での英語学習は必須であると感じます。
Q4:多国籍の生徒や先生との交流を通じて、お子様にどのような変化がありましたか?
日本とインドそれぞれの良い点・課題点を客観的に捉えられるようになりました。異なる文化や価値観に触れることで、物事を多角的に見る姿勢が身についたと感じています。
️Q5:お子様の学校での「お気に入りの時間」や「印象的な出来事」があれば教えてください。
小規模校ならではのおおらかな雰囲気があり、特にカフェテリアで過ごす朝食や昼食の時間が一番のお気に入りだったようです。インド人のお友達とお弁当のおかずを交換し合ったり、また日本のお菓子が大人気のようで、持ち寄った物を一緒に食べ楽しんでいました。
特に毎年楽しみにしていたのが年に一度のスクールトリップ(2泊3日)です。Grade3から参加でき、遠方の世界遺産、野生動物を観察できる自然公園へ行ったりしました。夜にはDJナイトも開催され、遅くまで盛り上がった結果、翌朝は全員がなかなか起きられないという、インドらしい賑やかな雰囲気の旅行でした。
️II. 帰国後の学校生活で活かされていること
Q6:日本に帰国されてから、Kunskapsskolan International Schoolでの学校生活が、お子様の学習面(科目学習、探求学習、自律性など)でどのように活かされていると感じますか?
学習テーマが終わるごとにクラスでのプレゼン発表があり、さらに半年に一度の三者面談では、自分で作成したパワーポイント資料を用いて学習成果や今後の目標を保護者に説明するなど、人前で話す機会が多くありました。その経験のおかげで、帰国後も人前で発表する場面に自信を持って臨むことができています。自分の考えをまとめて伝える力は、日本の学校でも強みとして活かされていると感じています。
️III. インドでの帰国準備に向けてやってよかったこと
Q7:日本への帰国を見据えて、インド滞在中に「これはやっておいて本当に良かった」と感じる準備(学習面、精神面など)があれば教えてください。
帰任後に編入する小学校が決まっていたため、毎年夏休みに帰国した際には体験入学をさせていました。先生方やお友達に事前に顔を覚えてもらうことができ、日本の学校の雰囲気も実際に経験できたことで、子ども自身が帰国後の学校生活を具体的にイメージできていたように思います。その結果、スムーズに学校に馴染むことにつながりました。
学習面では、特に漢字の学習に集中して家庭で取り組ませていました。帰国後にまとめて覚えるのは大変だと感じていたからです。普段日本語を書く機会がほとんどなかったため、習得には苦労していましたが、地道に続けていたことで帰国後の負担が減ったと思います。
️Q8:逆に、「もっとこうしておけば良かった」と感じる点があれば、今後の保護者の方へのアドバイスとして教えていただけますか?
もっと早い段階から、お友達とのプレイデートを積極的に設定しておけば良かったと感じています。帰任が近づくにつれて多くのお誘いをいただくようになりましたが、旅行や引っ越し準備などが重なり、親として十分に時間を確保できませんでした。そのため、子どもたちが思いきり遊べる機会を増やしてあげられなかったことに少し後悔が残っています。
️Q9:これからインドへの赴任を控えている保護者の方、またはインドから日本への帰国を控えている保護者の方へ、学校選びや子どもの教育に関して特に伝えたいメッセージがあればお願いします。ご自身の経験・感想を踏まえ、どのような準備や心構えをしておけば良いかなど、アドバイスをいただけますと幸いです。
子どもは、親が想像する以上に新しい環境へ柔軟に馴染む力を持っていると感じています。ただ、最初は言葉や文化の違いから、不安やストレスを抱えることもありますので、親のサポートは欠かせません。それでも、そうした過程を経て得られる経験は、子どもにとっても親にとってもかけがえのない財産になります。新しい挑戦を前向きに受け入れ、お子さんと一緒にその時間を楽しんでいただきたいです。


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